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○ふるゆきの窓のうちには朝めざめ残る香りのまた降る雪は
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○出る月のピアノの部屋に傾けて異国田舎の胸に降る風
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○降る秋の銃の黄色きだれがそんな星の酒場の鉄橋わたる
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○月の晩に落とす蜜柑の歩道に立ち処女のかけ寄るボタン小さき
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○業の深き僕はなんとも風花のように暗闇のよに鐘を鳴らす
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目がずっと霧
具合わるいときあと燃されると短歌などヤりたくなるワラ
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○こんな夜に身に月光のかほりより大き時計の金銀の沖
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