○日や沈み日のまた上る弓始
○髪結び足もと清き弓始
○息吹くる足元清き弓始
○吸う息やただ黙したり弓始
○それぞれの神の柱や弓始
○神木にすり足よろし弓始
○まほろばのそのおとことや弓始
○春服やおいでおいでといひにけり
○春服やキスの日としてとどめをく
○春服やはじめて貰った人のこと
○春服や選んで一秒でもはやく
○春服にやわらかなるや匂ひけり
○春服に寄り掛かりけり肩まくら
○春服に影重なりて走りけり
○春服に復活したり恋のこと
○春服や並びてみたりしづかなり
○春服や鏡のまえにありがとう
○春服の思い出なりしおでこかな
○春服に熱をともないおでこかな
○春服に魔法といって合いにゆく
○春服やおんなごころの胸を占む